新年度になると、これまでの生活と環境が変わり壁にぶつかったり悩みを抱えたりしますよね。
- 新卒社会人生活がスタートしたけど、想像してた環境と違って毎日が辛い…
- 4月からの新しい環境に馴染めず毎日が憂鬱…
僕は2015年に新卒入社したのですが、仕事や人間関係など数え切れないほどの悩みを抱えました。
ストレス原因の肌荒れで顔がぐちゃぐちゃでした(笑)
結果として社会人4年目で退職してオーストラリアでの生活を始めたのですが、新卒1年目を乗り越えた経験はとても良かったです。
退職前の2年間は連続目標達成率1,000%を超えて表彰なんかもされました。
社会人2年目以降もフリーランスになった今でも新卒時代の辛かった経験に支えられています。
そこで、今回は新卒社会人時代をどのようにして乗り越えたのか?そして、どうやったら前向きになれるのかを経験談ベースで5つ紹介していきます。
新卒社会人の方はもちろん、年度が変わり新生活が変わった方も参考にしてみてください。
新卒で入社した理由を紙に書いておく
1つ目のメンタル調整のコツは「新卒で入社した理由を紙に書いておく」
あなたが新卒社会人として今の会社を選んだのであれば、必ず理由があるはずです。
辛いときや、人生の選択が必要なタイミングで会社を選んだ理由を見返すために必ず紙に書いておきましょう。
入社理由を紙に書くべき理由は2つあります。
- 始める理由と続ける理由を混同させない
- 入社理由を忘れて毎日の業務に追われないようにする
始める理由と続ける理由を混同させない
会社に入った理由と、会社にいる理由は異なるので混同させない方がいいです。
理由が異なる事自体は腹落ちさえしていれば問題ないのですが、あやふやになって混同させるのはNGです。
例えば、営業力を身に着けたくて入社を決めたAさんが、カスタマーサポートの部署に配属されたとします。
この時、営業力を身につけるという当初の目的を忘れてしまい、
「上司にカスタマーサポートの重要性を力説されたからクレーム対応を学ばなきゃ!」
となるのはNGです。
「上司に言われたから」という理由で続ける仕事は愚痴や文句に繋がりあなたを苦しめます。
反対に、Aさん自信の考えでカスタマーサポートに配属された理由を見出して腹落ちさせるのであればOKです。
「どんなクレームがあるのかを把握することでクライアントへの営業トークに活かせる!」
と腹落ちさせるのは素晴らしいことです。
このように始める理由と続ける理由は異なります。
もちろん、始める理由を一貫して持ち続けられるのが理想的です。
しかし、実際は部署配属や転勤などの会社都合があるので難しいです。
会社員は他人にコントロールされる範囲が広いので受け入れなければいけないしょうがないことです。
「始めた時の理由が満たされないなら、すぐに辞めよう!」
というわけではなく、
始めた時の理由が満たされないなら、続ける理由を再定義しよう!
です。
1番良くないのは、
始めた理由を満たしてなく、続ける理由も定めてないのに、なんとなく続けていることです。
始めた理由を常に忘れないためにも、紙に書いていつでも見返せるようにしておきましょう。
入社理由を忘れて毎日の業務に追われないようにする
新卒社会人生活は大変なことばかりです。
- やり方のわからない仕事の数々…
- 敬語や社会人のルールもわからない…
- 新しい人間関係に悩まされて怒られる…
学生時代は同年代や2〜3歳しか年が違わない人たちと絡んでいたのに、社会人になると急に年上の人たちと関わることになります。
慣れない敬語や気配りだけでも大変なのに、毎日会社に通勤して1日7時間半以上拘束されます。
家に帰ったときにはもうクタクタです。
こんな生活が続くと99%入社した理由を忘れます。
僕も実際にそうでした。入社した理由を振り返る暇なんて無いくらい忙しくバタバタとした毎日を送っていました。
何かできる能力があるわけじゃないのに、毎日忙しいんだよね(笑)
もちろん目の前の仕事に打ち込むことは素晴らしいですが、打ち込み過ぎて周りが見えなくなるのはNGです。
自分の意志で夢中に仕事しているのと、周りの圧力で仕事のことしか考えられなくなるのは異なります。
経験上、新卒の夏終わり〜冬にかけては、周りの圧力で仕事しか考えられない状況に追い込まれる人がほとんどです。
そうなった時に足を止めて自分の状況を客観的に振り返る手段が、入社を決めた理由です。
過去の自分の決断は今の自分を助けてくれます。
今のうちに紙に書いて、未来の自分を助けてあげましょう。
新卒の仕事能力とは?【知らないとできないは違う】
2つ目のメンタル調整のコツは、「知らないとできない」を混同させないこと。
社会人1年目の生活はできないことばかりで、落ち込むこともおおいと思います。
- カンタンな資料をつくるだけなのになんでこんなに残業しちゃうんだろう…
- わからない単語が多すぎて覚えられないし理解もできない…
- 上司に言われたことが期限通りに完了できないから怒られる…
実は僕も新卒時代は何もできなくて、自分のことをポンコツだと思ってました(笑)
「俺ならできる!」という謎の自信を持って入社したわりに初契約を全然取れず、上司の指示どおりに行動できなかったです。
「あれ、俺ってこんなもんだったのか…」
なんて思うこともありました。
しかし、同じ部署の先輩の言葉が僕を支えてくれました。
いちろーはできないんじゃなくて、知らないだけだよ。知ればできるようになるよ。
冷静に考えてみると、やり方を知らないだけで知ればできるようになることってたくさんあるんです。
エクセルの使い方も、営業トークも、稟議書の書き方も、初めてのことだからやり方を知らないだけです。
仕事ができない原因は2種類あります。
- 知らないからできない
- 能力がたりないからできない
社会人1年目のときは、どちらも原因になりえます。
そのため、原因を混同してしまいがちですが前者(知らないからできない)については、知ってしまえばできるようになります。
前者で悩む必要はないので、自信をもってください。
そして、後者(能力がたりないからできない)ことを真摯に受け止めて、できる能力を身につけるために成長していく心構えがおすすめです。
僕は先輩の言葉に救われてめちゃめちゃ自信が付きました。(単純)
知ればできるようになるわ〜!
退職して3年がたち、オーストラリアから日本に帰国した今でも僕のことをかわいがってくれている先輩です。
感謝してもしきれない言葉なので、みなさんも参考にしてみてください。
ちなみに、自分の仕事能力が低いと思う時は一度立ち止まって客観的に考えることも重要です。
ミイダスではかんたんな質問に答えるだけで、自分の適職診断や市場価値を知ることができます。
客観的な評価が欲しい!という方は試してみるのがおすすめですよ。
詳しくはコチラの記事で紹介しています。
好きなことをやるのではなく、やってることを好きになろう
メンタル調整のコツ3つ目は、「やってることを好きになる」
「好きなことで生きていく」という言葉をYouTubeやSNSでよく見ますよね。
僕が新卒社会人の時代は今ほど流行っている言葉ではなかったものの、輝かしいキラキラワードとして存在していました。(笑)
僕は「好きなことで生きていく」にとても翻弄されました。
好きなことをしていない自分の人生は悪い!みたいな強迫観念をかんじてました(笑)
結論、あの言葉は全く気にしなくてOKです。
好きなことをやろうとするよりも、やっていることを好きになりましょう。
よく、Instagramでもらう相談がコチラです。
「好きなことややりたいことが見つからなくて悩んでいます。」
僕のアンサーはコチラです。
「無理に探しても見つからないから、いろいろやってくうちに好きになったことやればOK」
好きなことなんてころころ変わります。
小学生の頃はハンバーグが好きだったけど、大学生の頃は焼き肉のほうが好きで、今はしゃぶしゃぶが好きです。
ずっと1つのことを好きである必要なんて無いです。
その時々に好きだなって思ったことをやればいいんじゃないかなと思います。
会社員なら、なおさら好きなことをやる必要ないです。
業務範囲や働き方など自分で選べない範囲が広い(というかほとんど自分で選べない)のに、好きなことやろうとする方が間違っています。
会社員は好きなことができないから不幸?というわけではないですよ。
やってることを好きになればいいだけです。
自分の仕事の範囲を細かく切り取って、少しでも楽しいなと思う部分を見つけましょう。
例えば、妻のありさは中古マンションの売買仲介をしていました。
マンション販売の営業トークや契約書面の作成が苦手でしたが、販売促進のチラシ作成は好きだったそうです。
もともと好きだったわけではなく、チラシ制作を通してデザインが好きなことに気づきました。
結果として、今のフリーランスの仕事につながっています。
無理に好きなことを探そうとせずに、自分の仕事で好きな部分を探しましょう。
人の趣味嗜好の範囲はとても広いですし、世の中の仕事の範囲もとても広いです。
本気で探せばあなたが楽しいと思える部分が必ずあるはずです。
退職を考えるのは本気で探した後でも遅くないはずです。
「仕事に好きな部分なんて一切ない!」と言ってる人は、言い訳並べて本気で探していないだけか、よっぽど他に好きなことがあるのに会社を辞める勇気がないだけです。
【退職してもいい】会社は狭いことを忘れない
メンタル調整のコツ4つ目は、「いつでも辞めれることを忘れない」
社会人一年目が悩んでしまう大きな背景に、とある謎のルールがあります。
それは、会社を辞めたら人生詰むという勘違いです。
まさに謎ルールです。(笑)
辞めたらやばい!みたいな風潮があるけど、全然やばくないよ〜
結論、会社は辞めても大丈夫です。
あなたの努力や能力次第でどうとでもできます。
日本には数百万の会社があります。
そのうちの1社があなたがいる会社です。
フリーランスの人口も数百万人います。
もっと言えば、日本で生活していない日本人だっているし、仕事をしていない人もいます。
こんなに多様な生き方があるのに、たった1つの会社の中なんて狭い世界です。
今の会社を辞めても他の会社に入ればいいし、フリーランスになってもいいです。
僕たち夫婦みたいにワーキングホリデーで海外に行ってみるのもいいかもしれません。
こんなことをいうと、「無責任だ!」とか「会社を辞めて暮らせるほど社会は甘くない!」みたいなことを言う人が出てくるかもしれません。
確かに社会が甘くないのはそのとおりですが、甘くない=「会社を辞めたらやばい」には繋がりません。
会社を辞めても大丈夫なように甘くない社会で努力していけばいいだけです。
あと経験上、「退職=リスク論」を語ってくる人たちは会社を辞めたことが無い人が多いです。(笑)
自分が会社を辞めたこと無いのに会社を辞めるリスクを語るのは筋がおかしいですし。その時点でまともなロジックが通った意見ではないです。
とはいえ、全員が全員会社を辞めてハッピーに暮らせるかというとそういうわけでもないので、僕が思う会社を辞めないほうがいい新卒の特徴をまとめます。
- 自己責任で判断できない人
- 失敗を上司のせいや仕事環境のせいや取引先のせいにする人
- 決断を後悔して、今の自分と向き合わずに正当化する人
- 会社を辞めて楽に暮らそうと逃げる人、努力しない人
「退職したら人生詰む」と思いながら仕事をするのか、「いつでも退職できる」と思いながら仕事をするのかではメンタルの安定具合が天地の差です。
今すぐ辞める必要は無いのですが、「いつでも辞めれるから万が一のときでも大丈夫♪」と思いながら仕事をすれば心は軽くなりますよ。
辞めたいから辞めるはおすすめしない【3年働けはウソ】
メンタル調整のコツ最後は「辞めたいから辞めるではなく、やりたいから辞める」
たった1つの会社なんて狭いから退職もOKと書きましたが、退職理由を「辞めたいから」にするのはおすすめしません。
- 今の環境から離れることだけを目的としているから
- 後ろ向きな逃げの理由だから
- 後ろ向きに逃げると逃げ癖、負け癖がつくから
「今すぐ逃げ出したいほど辛いんです!」という方もいるかも知れません。
その気持ちには正直に従ったほうが心と身体の健康のためなのですが、逃げる前に少しだけ立ち止まって前向きに逃げましょう。
退職理由とは、つまり会社を辞めた後に実現したい未来のことです。
例えば、退職の理由が「完全歩合の営業会社でもっと稼ぎたいから」だとします。
実際にこの理由で転職を考えてたときもありました
この退職理由(実現したい未来・目的)を達成するためには3ステップが必要です。
この3ステップを踏んで初めて退職理由が達成されることになります。
退職後も完全歩合会社を探さなければいけないし、その会社で成果をあげれるように努力しなければなりません。
退職後もやるべきことがある前向きな理由なので、良い退職理由といえます。
一方で、「辞めたいから辞める」だと会社を辞めた時点で目的達成してしまいます。
実現したい未来なんて存在しない後ろ向きな理由です。
後ろ向きな理由で人生の意思決定をすると”癖”が付きます。
この”癖”は非常にやっかいです。
スポーツ選手が何度も同じ部位を怪我するように、いつでも逃げてしまう”癖”がつくのでおすすめしません。
辞める時は「辞めたいから」ではなく、何か前向きな理由を付けて辞めましょう。
前向きな理由が、かっこよくなくても世間的に評価されなくてもOKです。
あなたの中での意思決定なので周囲の目線を気にする必要は有りません。
意志のある退職は前向きな逃げだからOKです。
毎日ゲームしたいから辞める!でもOK
毎日ゲームしたいなら、毎日ゲームするために生活をどうすればいいのかを考える必要が出てきます。
そのためにゲーム配信YouTuberになるべくゲームに対して努力を始めるかもしれません。
辞めたいから辞めるは「後ろ向きな逃げの決断」です。
退職した後もあなたの人生は続くので「前向きな逃げの決断」をしましょう。
前向きな逃げの決断なら3年待たずに辞めてもOKです。
新卒3年目までは働けというこれまた謎のルールがありますが、気にしなくていいと思います。
僕らは「バイロンベイ(オーストラリア)で夫婦で暮らしたいから」辞めました。
先のことなんてわからなかったですし、今YouTuberになってフリーランスになってるなんて想像もつかなかったです。
ですが、あの時「辞めたいから」という理由で辞めていたら今の生活は絶対になかったです。
前向きな逃げの決断をしたからこそ、ずっと自分の意志にしたがって努力し続けられました。
逃げる事は悪いことじゃないです。ですが、どうせなら前向きに逃げることをおすすめします。
「前向きな逃げ」のつもりが、思わぬキャリアアップにつながることもありますよ。
転職するつもりがなかったとしても、転職サイトに登録して目を通しておくことで将来の選択肢を知ることができます。
僕らのように会社をやめて海外に行くほどの決断はせずとも、今の職場環境から離れたい人は転職サイトの登録をおすすめします。
どんな選択肢があるかを知らないとどうしても息が詰まるし、追い込まれているように感じてしまいます。それに転職求人を眺めていたら今よりもっとあなたが輝ける職場が見つかるかもしれません。
安心して利用できるおすすめの転職サイトはコチラの記事でまとめています。
新卒社会人一年目で思い悩んでいる方へ
大丈夫です。
あなたの悩みはきっと解決できます。
不安はきっとなくなります。
僕たち夫婦も社会人時代、特に新卒1年目は特に悩みました。
苦しかったです。
でも今ではめちゃめちゃ怖くて嫌いだった上司に感謝して全部良い思い出です。
それほど良い経験ができたと思ってます。
未来のあなたも同じように新卒時代を懐かしんで笑ってくれるはずです。
20数年間生きてきた自分に自信を持ってください。
これまで支えてくれた家族や恋人や友達の存在を心に留めてください。
この記事でお伝えした5つのコツであなたの社会人生活が少しでも前向きになれたら嬉しい限りです。
頑張りすぎない程度に頑張ってみましょう。
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